食の安全とスマートポリマーで描く、安心の未来
11月5日、SISTコラボスクエア主催の第3回SISTセミナー「しずおか地域未来学2025」が静岡駅前キャンパス4階ホールで開催され、起業や一般の方、知見を深めたい方などが参加しました。
今回のテーマは「食品の衛生学とスマートポリマー」。
静岡理工科大学の木村学長と教授陣による講演を行いました。
・特別講演「静岡理工科大学2026学部学科再編について」
講師:静岡理工科大学 学長 木村 雅和
・講演1「やさしいHACCP(ハサップ) ―食品製造の工程管理システムの制度化―」
講師:静岡理工科大学 理工学部 物質生命科学科 教授 宮地 竜郎
・講演2「細菌細胞を物理的に破壊するスマートポリマー」
講師:静岡理工科大学 理工学部 物質生命科学科 教授 小土橋 陽平
はじめに、木村学長より、2026年度に予定されている学部学科の再編計画についてご紹介いただきました。
大学の実績や今後の人材育成、地域貢献への展望についても熱く語られ、教授陣の講演への期待感を高めました。

宮地教授からは、空気や人の手など、あらゆる場所に存在する微生物が食品の腐敗や食中毒の原因となることを解説。その上で、食品保存や一般衛生管理の重要性、HACCPの制度化・導入方法について具体例を交えて紹介され、食品の安全と安心について考える機会となりました。

小土橋教授は、研究室で行われている「スマートポリマー」の研究成果を紹介。薬剤耐性菌にも効果があり、動物細胞への影響が少ない抗菌高分子は、安全性が高く、医療用フィルムやマイクロファイバーなど、さまざまな素材への応用が期待されています。医療だけでなく、食品や環境分野にも広がりも感じられ、高分子の可能性を実感する時間となりました。

本年度のSISTセミナーは、第3回をもちまして全日程を終了いたしました。
1年間で計3回開催し、延べ6名の先生方にご講演いただきました。
本年度も多くの皆さまにご参加いただき、ご関心とご支援を賜りましたこと、深く感謝申し上げます。
地域協働センターは今後も、地域の未来の可能性を感じられる講座やセミナーを開催してまいります。