論文・開発・受賞成果まとめ
物質生命科学科・小土橋教授らの研究成果がACS Omega誌に掲載
理工学部 物質生命科学科の小土橋陽平教授、2024年度修士修了の内田遥樹さん、修士2年の池田塁さん、そしてカナダ・アルバータ大学のMarya Ahmed准教授(論文責任者)らによる共同研究の成果が、国際誌「ACS Omega」に掲載されました。
本研究では、ナノ柱ハイドロゲルとカチオン性両親媒性ペプチドを組み合わせ、抗菌性と免疫活性を調整可能な新たな材料を開発。ペプチドが免疫特性を高めつつ、分解に伴い抗菌効果を発揮する点が特徴です。今後は創傷治癒への応用が期待されます。
土木工学科・西田教授開発「バイオスマートコンクリート」が下水道インフラに活用
理工学部 土木工学科の西田孝弘教授が、愛媛大学・安藤ハザマらと共同開発した「バイオスマートコンクリート」が、下水道インフラの健全性向上に向けた新技術として活用されることになりました。
このコンクリートは、従来より高いpH環境で微生物代謝を促すことができ、下水道で問題となる硫酸による劣化を初期段階から修復できる点が特徴です。社会インフラの長寿命化に寄与する技術として期待されています。
情報学部・渡邉 志教授参画の論文が IIHMSP2025 最優秀賞を受賞
情報学部コンピュータシステム学科の渡邉 志教授が参画した研究成果が、2025年10月に台湾・台中市で開催された国際会議「IIHMSP2025」において Best Paper Award(最優秀論文賞)を受賞しました。
本研究は、世界を代表する7社・36種類のAIモデルを対象に、「感情理解の個性」を統一的手法で明らかにした点が高く評価されたものです。論文は、渡邉教授と白濵成希教授(下関市立大学)がオーガナイズした特別セッションで発表され、採択率約60%の中、最優秀論文として選出されました。
情報学部・伊藤明倫准教授のインタビューが「incu・be」2025年秋号に掲載
情報学部 情報デザイン学科の伊藤明倫准教授のインタビューが、研究キャリア発見マガジン「incu・be」vol.70(2025年秋号)に掲載されました。
「incu・be」は、若手研究者や研究者を志す方に向け、自分らしい研究キャリア形成を支援する情報を発信している専門誌です。
機械工学科・牧野教授が産学連携A-SAPで省エネ型害虫光誘引機「ピカとる」を共同開発
理工学部 機械工学科の牧野育代教授は、A-SAP(光・電子技術を活用した産学連携イノベーション推進事業)において、袋井市・㈱ルーツと産学官金の連携のもと、害虫光誘引機「ピカとる」を共同開発しました。
「ピカとる」は黄色LEDで微小害虫(コナジラミ)を効率的に誘引し、低消費電力の弱い吸引でも捕獲できる省エネ型装置です。温室での実証では、薬剤使用量や環境負荷の低減、作業負担の軽減に貢献することが確認され、社会実装・商品化が実現しました。なお、本取り組みは日刊工業新聞(2025年10月10日付)にも紹介されています。
建築学科・田井研究室が富士市の中心市街地活性化に向けたワークショップを実施
建築学科・田井研究室が研究委託を受けている「富士駅北口周辺のウォーカブルなまちなか空間創出に向けた設置物の研究」において、第1回ワークショップが10月2日に開催されました。
本研究では、地域住民や関係者とともに毎月ワークショップを重ね、来年3月には対象エリアで提案デザインの発表および展示が予定されています。
情報学部・本多明生教授が 経営倫理実践研究センター(BERC)で講演
2025年10月2日、一般社団法人 経営倫理実践研究センター(BERC)が開催した「人のこころと行動に見る経営倫理研究会」において、情報学部 情報デザイン学科の本多明生教授が講演を行いました。
講演タイトルは「不祥事を生まない組織へ:心理学が示すリスクと予防策」。心理学の専門的視点から、「不祥事とは何か」「不祥事を生むリスクは何か」「コンプライアンス対策は“制度の整備”と“教育”で十分か」「「どうすれば不祥事を予防できるのか」などについて解説しました。