デジタル技術体験ラボが推進する、実社会実装を見据えた実践的プロジェクト
― 学生の学びがそのまま“街の未来”になる、次世代 DX 人材育成の最前線 ―
デジタル技術体験ラボでは、生成 AI を活用した実践的な人材育成の取り組みとして、対話型AIアバター構築プロジェクトを進めてきました。
本プロジェクトは、デジタル技術体験ラボが企画・実行を担い、株式会社ファーストローンチとの産学連携として、静岡産業技術専門学校デジタル経営学科の学生有志 3 名が、指導のもとプロジェクトの一部工程に参画したものです。

本取り組みの最大の特長は、学生が「学ぶための AI」ではなく、実際に顧客提供を想定した開発工程の一部を、実務に近い形で経験した点にあります。
来訪者が利用する場面を具体的に想定しながら、どの情報をどのように学習させるべきか、どのような応答が安心感や信頼につながるのかを、検証や改善のプロセスを、関係者とともに経験してきました。

対話型 AI アバターは、単に質問に答えればよいわけではありません。
質問の意図をくみ取る力、表現の揺らぎへの対応、誤解を招かない言い回しなど、人と向き合うサービスとしての品質が求められます。
学生たちは、こうした実務上の視点を意識しながら、生成 AI の仕組みそのものへの理解も深めていきました。

このプロジェクトを通じて学生が身につけたのは、操作スキルだけではありません。
「技術をどう社会に届けるか」「使う人にとって価値ある形とは何か」を考え抜く力です。 これは、座学や机上の演習では得られない、実社会と直結した極めて実践的な学びといえます。
こうした成果は、12 月 3 日に実施したマスコミ向け発表の場で対外的に発信され、本プロジェクトは一つの節目を迎えました。
学生が実務レベルで取り組んだ生成 AI プロジェクトを自らの言葉で発表する姿は、教育と産業が連動する新しい学びの姿を強く印象づけるものとなりました。

今回の発表は完成を目的としたものではなく、社会実装を継続していくためのスタートラインです。
デジタル技術体験ラボでは今後も、産学連携を通じて、学生が社会の最前線で求められる技術や思考を実務の中で身につけられる環境づくりを進めていきます。
学生の学びが、将来的に地域や街の価値へとつながることが期待されます。――
その未来を切り拓く挑戦が、ここから広がっていきます。