「CITY交流座談会2025 Vol.1」を開催しました。
5月21日(水)、「CITY交流座談会2025 Vol.1」を開催しました。
「CITY交流座談会」は、静岡県XR(クロスリアリティ)寄附講座コミュニティ活動の一環です。XR技術に関する情報提供、XR技術がもたらす社会変革のイメージ・方向性の共有、産学官連携に関する意見交換、そしてコミュニティ参加者と本学とのネットワーク強化を目的に活動しています。
2024年度の活動を踏まえ、2025年度の「CITY交流座談会」は以下の2つの柱で進めます。
1つ目は、XR分野の様々な先端技術に触れる機会の提供です。普段触れることのできない最新ツールを体験する機会を設けます。
2つ目は、CITY会員企業(現在108社)によるXR技術の実社会での活用事例紹介です。企業活動を交えながら、XR技術がどのように活用されているかをお話しいただきます。会員の皆様の気づきや新たな分野への挑戦に繋がる情報共有の場とします。
交流座談会当日は、まず2025年度活動計画について説明しました。その後、株式会社アルファコードの水野拓宏氏をお招きし、XR技術の活用に関するご講演をいただきました。
講演では、同社のエンジニアであり、今年5月よりクロスアポイントで静岡理工科大学に着任された田山直特任講師のご紹介もありました。水野氏は、「“技術人材を育て東京に連れて行く”のではなく、“静岡の社会の中でXR技術者として活躍する学生を育てる”形を作っていきたい」と語られました。
講演後には、アルファコード社が開発したメタバースプラットフォーム「VRider COMMS」の体験会を実施しました。インターネット不要のメタバースである「VRider COMMS」は、教育研修とメタバースを組み合わせたもので、アルファコード社は認知症患者の疑似体験をする教育プログラムを開発しています。
参加者の皆様には、工場の安全教育VRを通して、まるで現場にいるかのような臨場感ある事故発生シーンを体験していただきました。これにより、従来の動画視聴との違いを肌で感じていただけたようです。
参加された方々は、ゴーグルの中の情報に最初は驚き、戸惑いながらも段々と馴染んでいき、数分のうちに使い方に慣れていかれました。デジタル空間は知識を意識に変えることができるものです。参加者からは、VRの自社事業や従業員教育への具体的な活用イメージに関する意見が寄せられ、VR活用事業者の増加への期待が感じられました。
今後は、業種ごと(介護・防災・安全など)にVRを体験する機会を設けることも検討していく予定です。また、秋には、静岡理工科大学情報学部の学生が作成した様々なデータの「VRider COMMS」体験会も開催しますので、ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

