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マリンインフォマティクス研究機構 設立記念式典が開催されました。

6月19日(水)、静岡駅前キャンパスにて「駿河湾・海洋DX先端拠点化計画キックオフセレモニー」が開催され、関係者約150名が出席しました。

本セレモニーは、2025年4月11日に始動した「マリンインフォマティクス研究機構(以下、MI機構)」を記念するものです。(※関連する投稿はこちら) 日本一深く、多様な生態系を持つ駿河湾を舞台に、地域の強みを活かした未来の産業モデル構築を目指す、注目度の高い取り組みです。

セレモニー第一部では、プロジェクト全体の概要と今後の展望が紹介され、第二部では「マリンインフォマティクス研究機構」の設立記念式典が行われました。静岡理工科大学は、静岡大学、東海大学とともにこの研究機構を設置し、2024年4月より本格的に研究を開始しています。MI機構では、海洋学と情報学を融合させた新たな学際的アプローチで、駿河湾の課題解決や資源の可視化に取り組んでいきます。

当日は、研究紹介の一環として情報学部の峯田克彦教授が登壇し、「環境ゲノミクスによる駿河湾水産資源の見える化」について発表しました。峯田教授は、MI機構の研究者として、環境ゲノムやDX技術を活用した水産資源の可視化に取り組んでいます。

さらに・・・

峯田教授が共同研究者として参画した論文「The hyperglycemic activity of crustacean hyperglycemic hormone in the sakura shrimp Lucensosergia lucens」が、国際的な学術誌『Fisheries Science』に掲載されました。本論文では、サクラエビの血糖値を制御するホルモンを特定し、エビ類が多様で高度な生体制御機構を持つことを明らかにしました。この成果は、今後のサクラエビの効率的な育種にもつながる可能性があり、海洋資源の持続的活用に向けた重要な知見として期待されています。

今後は、鈴与やNTTグループなどの産業界との連携のもと、サクラエビ漁の支援システム開発や、海藻の安定養殖技術の確立といった実用的な取り組みも進行予定です。本学もこのプロジェクトを通じて、地域の海洋産業の発展と、静岡市が国際的な研究・教育拠点となることを後押ししていきます。